お子さんがスイッチやスマホなどのデジタル機器を長時間使用したとき,疲労は「体」ではなく「脳」にあります。
現代の小中学生の中には,以下のような行動パターンをとることが多いようです。
1.朝早く起きられずに車で送ってもらう。(通学がバスや電車も多くなっている)
2.学校に着くとタブレットで学習をする。
2.学校から帰ってゲーム三昧をする。目や頭だけを酷使し続ける。
4.寝る前もスマホやスイッチで画面を見る。夜更かしになり次の日も起きられない。
大人も同様に朝からスマホ通勤時もスマホ、仕事ではPC、家でもテレビかスマホということになり
頭が疲れ切っています。
厚生労働省の統計データによると,2000年以前には20万人程度だったうつ病患者が,この20年で100万人まで急増していることが明らかになっています。
このことより分かる主な原因は,脳内でセロトニンというホルモンを分泌させるセロトニン神経の弱体化だとされています。セロトニン神経は,朝の目覚めと共に規則的な活動を始め,セロトニンというホルモンを分泌させ,心のバランスを保ったり,自律神経を整えたりします。
では,このセロトニン神経を活発化させるには,どのような行動をとればいいのでしょうか。
それは,「太陽の光を浴びる」ことと,「リズム運動を行う」ことです。リズム運動には3つあり,1つ目は「歩行」,2つ目は「咀嚼」,3つ目は「呼吸」です。
つまり疲れない脳を作るには,朝に太陽の光をいっぱい浴びながら散歩したり,よく噛んで食事をとったり,深呼吸を時々することなどが大切だということです。
小さなお子さんがスマホにくぎ付けになっている様子をよく見ますが、小さい頃から中3くらいまではデジタルデバイスとの距離はしっかりとってほしいと思います。