最近の面談での一コマ。
母「先生、どうしたら勉強(宿題)するようになるんですか。」
講師「勉強(宿題)しなよ。と言わないことですね。」
母「言わないと絶対に勉強(宿題)やらないんですよ。」
こういった相談はよくあります。お母さんたちも言わずに我慢しようとする日もあるものの、毎日のことなので宿題をせずにゲームをしたり、スマホを見ていると「言わないといけない」と辟易としておられるのだと思います。
宿題や課題の内容や量は文科省で決められていませんので、学校や先生によって異なりますし、常に変動するという事実をまず心に留めておいてください。
また、「しなよ」とは、言わない方がいいのです。(未就学~小4)
主な理由は2つで
1つは能動的な習慣がつかず、何事もやらされている感覚が習慣化します。
もう1つは、やらなかったから家の外で叱られたり恥ずかしい思いをすることも大切であることです。
これだけだとお母さんを悩ましてしまうので
対策方法というか、互いに穏やかにいられるための方法は2つです。
1つ目は、「宿題はある?」と尋ねましょう。
「ある」と答えた場合は「何があるの?」ともう一度尋ねてください。
「〇〇と〇〇がある」と答えた場合は、よく認識しているので、自分のタイミングでやるでしょう。
「なんやったかな?」と答える場合は、何があるのかを一緒に確認しましょう。
その他には
「もうやった(休み時間や児童クラブで)」と答えた場合は
「間違いがないか見とくからテーブルの上に出しといてー」と
そして、間違っていれば一緒になおせますし、あっていれば褒めることもできるでしょう。
(小4までとした理由はここにあります。小5以上の算数や国語などは難しいと感じられるお母さんやお父さんも多いので)
2つ目は
していないことで叱られるという経験をすることも大切です。教学舎では「宿題をしなくて困っている」というお母さんには「一度、学校の宿題の内容を見てみますので持ってきてください」と伝え、
それができるのにやっていないだけなのか、できない内容で実は本人も困っているのかを見ます。
その上で、やれるのにやっていない場合は塾でも学校でもお母さんが頑張って言うのではなく、内緒で先生に協力をしてもらえばよいと思います。塾では終わるまで居残りにすることもよくあります。
荒治療だと感じられる方もいるかと思いますが、勉強のことくらいは、人間関係に比べれば
まだ、よいように思います。
学校で困らないようにしてあげたいから「勉強やんなよ」と言ってしまいますが
我慢して学校に送り出し、こういった経験をする中で自分で解決するようになると思います。