勝負には2つの種類があります。「他人との勝負」と「自分との勝負」です。
自分との勝負を「克己(こっき)」といいます。格闘技の精神によく聞く言葉です。
「己に克つ」とは、
自分の中にある弱い心を打ち砕き、強い心で自分を推し進めていくことです。
怠け、逃げ、マイナス思考、愚痴など欲に流される状態は、我慢が少なくラクです。
これらは日々の生活の中で休息として必要なものではありますが、
頑張ろうというエネルギーにはなりません。
良い結果や成果を上げたい、今よりもっとと思えば、
やはり勤勉・挑戦・プラス思考・覚悟・自制など強い心が
怠け、逃げ、マイナス思考などに勝たねばなりません。
生徒たちは朝起きてから夜寝るまで、つねに考え、どう行動するかの判断をしています。
「分岐の連続と選択の積み重ね』によっていろんなことが形成されていると思います。
朝起きようと思う時間に起きられた・起きられなかった。
朝、テスト勉強を30分できた・時間がなかったからできなかった
学校についてから授業が始まるまでに取り戻せた・ぶっつけで授業に臨むことになった
帰ってから勉強を2時間した・昨晩のドラマを見てしまい1時間だけになった。
などなど
このように生徒たちは、自分の中の強い心と弱い心がつねに網引きをして、
多感な時期の人生を進めているでしょう。
彼らの人生は100歳まで生きると言われていますが、長い人生であればあるほど、
他人と比較し勝ち負けを考えることよりも
自分の内なる戦いに勝ち、自分に勝ったご褒美として他人に勝つというような意識で
今日も明日も頑張ってほしいものです。
そのためには、まず、自分たちがそういった姿を見せ、それができる環境を作りたいと思います。