平成に入り、我慢しろと言われた昭和の生活はどこかへ行って、
ハラスメントなどカタカナ言葉のそもそもを知らない人もまでもが、
その考え方にとらわれて困る人が多い令和の時代に向き合うべく、
ストレスや脳のはたらきについて少し。
もしあなたが太平洋で人食いザメに出くわしたとします。
そのとき、相当なサメ好きでなければたいていの場合、
人は視床下部という脳の一部分からホルモンを分泌し、
それが下垂体に刺激を与え、また、別のホルモンにより副腎を刺激するそうです。
そして、副腎はコルチゾールというストレスホルモンを放出し、
心臓の動悸が速くなります。
そして,たいていの人はここでサメに攻撃を加え撃退するか、すぐに逃げるかを考えます。
しかい、ストレスが扁桃体を刺激し、制御不能の状態になると、パニック発作を起こし、
どちらもできなくなる可能性があります。このストレス反応を緩和して、
興奮やパニック発作を防ぐブレーキペダルの一つが記憶をつかさどる海馬です。
扁桃体と海馬は常にバランスを保ちます。
つまり、扁桃体がアクセルだとしたら海馬がブレーキという関係です。
でも、
イライラがしょっちゅう起きている人は、
過度のコルチゾールにより海馬に一部が機能しなくなり、
ストレス反応と止められません。
これが「よくキレる人」です。
実際に重いストレスや不安を抱えている人の脳を調べてみると、
海馬が平均よりわずかに小さいようです。
では、
ストレス物質である「コルチゾール」をコントロールするには,どうしたらいいのでしょうか。
それは運動です。
しかし、肉体にあまり負荷をかける運動ではありません。
運動をすれば、心拍数や血圧が上昇するため、コルチゾールは増加します。
運動が終われば、コルチゾールの分泌量は減り、運動前のレベルまで下がります。
定期的に運動を続けていると、運動以外のことが原因のストレスを抱えているときでも、
コルチゾールの分泌量はわずかしか上がらなくなるようです。
運動はストレスや不安から身を守る働きをする、大切な活動のようです。
では、どんな運動がストレス軽減のために効果的なのでしょうか。
スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン氏によって書かれた『運動脳』に書いてあります。
この本は教育業界のレジェンドよりお知らせいただきました。
興味がある方は是非。